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マイセラブログ

「人が怖い」という気持ちの下に2018.03.22

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A君とのワークです。

 

『何気ない会話ですが、先日、母親が本当の気持ちを出していたので、僕も、その事に対して感じている事をちょっと言ったら、母は途端に本音を引っ込め何事もなかった素ぶりをしてきたんです・・・あっ!これだ!・・・僕は素の自分をちょっと出しただけで、いつも、肩すかしを食らって、気持ちの行き場を失ってきたんです・・・』

 

『これって、辛いね・・・』と私。すると彼はゆっくりとした調子で、噛みしめるように語り始めました。

 

『今まで感じないようにしてきたから、そんなものかと思っていたけど、辛い!これじゃ・・・心がぜんぜん繋がっていない!』

 

A君は頭を左右に振りながら『う〜ん・・・ちがう〜』『いつも・・・そうやって偽善的になって・・・素の俺を、ことごとく否定してきた・・・』と、静かに呟きながら、心の奥へと入っていきました。

 

『俺は、偽善的な表面的な関係を求めているんじゃない・・・』

 

『感じていることを、お互いに共感し合いたいんだよ・・・』『それなのに日常の会話が、いつも表面的な会話でしか無かった・・・これじゃ気持が全く通じない・・・安心して話ができない・・・』

 

『本当は、辛い時とか、心が弱っている時とか話を聞いてもらいたいのに、日常的に心が繋がれていないから、話せるわけがない・・・これじゃ怖くて当然だ』

 

『弱い自分なんて出したら、どんなに惨めなことになるか・・・怖いよ・・・弱い自分を知られるのが・・・すごく怖いよ・・・』

 

『本当はね・・・僕はね・・・人が大好きなんだよ・・・』

 

『人と繋がりたいと、強く思っているんだよ・・・』『人が大好きなんだよ!・・・』

A君は涙を流しながら更に続けて言います。

 

『本当のコミュニケーションは、自立した者同志でなければ、できない!』

 

『うちは、余りにも親子が子どもに依存している。両親とも自分の辛さや弱さを無いことにしている。自分の本当の気持を見ないで誤魔化している。誤魔化し切れないイライラや怒りを子供に向けて、無視したり、罵声を浴びせたり、時には手まで挙げて脅してくる。』『八ツ当りをして親のイライラを発散させている』『これは、酷いよ・・・・』『俺の身になって感じてみろよ』『たった一人で身を守るしかないだろ・・・』『こういうことが子供にとって、どんなに恐ろしいか・・・』『わが身になって感じて見てくれよ・・・』『あまりの怖さに・・・人が嫌いになるしか・・・俺には生き延びる術がなかったんだよ・・・』

 

『それなのに・・・結果だけを見て・・・学校に行けない・・・のはお前に問題あるからだ・・・弱すぎるからだ・・・と子どもだけの問題にして、親達は自分の立場を正当化している』『いい加減にしろよ!!』

 

『これって・・・おかしいよ!』『本末転倒しているよ!!・・・』

 

『子供の頃の俺は・・・感じていることを言葉にしてちゃんと伝えられない・・・うまく表現も出来ない』『嫌だと言って駄々をこねることも、許されなかった・・』『泣くというギリギリの表現だって、選択の余地を与えられず否定されてきた・・・一体どうすりゃ良いんだよ・・・』

 

『今優しく、辛い気持ちに寄り添ってもらって、初めて、俺の心がこんなに悲しがっていたんだと分かった・・・こうして・・・しみじみと・・・親身になって話を聞いてもらったことで・・・冷静に事実が見えてきた・・・』

 

『人が怖いというその心の下には・・・人と繋がりたい・・・人が嫌いというその心の下には人が大好き・・・という切なる思いがあることを・・・その真実をわかって欲しい・・・』

 

コメント:

 これはまさに、血を吐くようなA君の心の悲鳴であると同時に、無意識の中からの声としては、親を責めているのではなく、むしろ親に語りかけているのです。『お父さん。お母さん。自分の内面に目を向けてよ。目覚めてよ。内面がわかってくれば、自分のイライラは外に向かって出すのではなく、自分への大事なメッセージだということがわかるよ・・・そして、自立した関係になって、お互いに出逢えて良かったという本当の人間関係を創っていこうよ・・・』と。

 

 なんという優しさでしょう。A君はどんな状況にあっても、誰のことも恨んではいないのです。正直、怒りはある。だからと言って直接出して、親に復讐したいわけじゃない。怒りは怒りとしてマイセラのKamadoで燃やし尽くせばいいのです。怒りの不純物が燃え尽きた後には、怒りはゆっくりと変容して行くのです。焦らなくて良いのです。やがて、深い心の奥からの大きな愛に包まれてくることでしょう。私たちは、A君のこの時を黙って待っているのです。なにより大切にしているのです。

 

 こうして無意識と繋がった「いのちのワーク」に導かれていくと、歓びも悲しみもみんな、喜びに満ちた人生なのだと自然に思えてくるのです。マインドフルネスになって、事実が事実として見えてくるだけで、人は、誰のことも批判したり責めたりしたくないことが、自分の感覚としてはっきり感じられてくるのです。人間って何と愛深生き物なのでしょう。

 

                   フィールドクリエイター 福田京子

 

 

 

 

 

 





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